身近な給食をテーマにSDGsについて考えよう!葉隠勇進が小学校で出前授業を実施しました
葉隠勇進は、7月17日、流山市立江戸川台小学校で食育授業を行いました。身近な学校給食からSDGsについて考えられるよう企画されたこの授業は、総合的な学習でSDGsを学んでいる4年生に向けて毎年テーマを変えて実施しており、今回で3回目となりました。児童は体育館に集まり、学校給食調理の裏側や葉隠勇進が取り組む食品ロスを減らすための工夫などについて興味深そうに耳を傾けました。
食育授業を担当したのは、前回に続き企画開発部の小山旦人さんと横尾早紀さん。これまでの食育授業では、段ボールで実寸大の回転釜を用意したり、実際の調理器具に触れてもらったりと体験的な要素を取り入れて授業を実施してきました。
過去の食育授業の様子はこちら
第1回 https://www.hagakure.co.jp/20230313_1/
第2回 https://www.hagakure.co.jp/20240402/
今回の授業でも、まずは児童たちと一緒に「学校給食とSDGsの関係」について考えることからスタートしました。「皆さんにできるSDGsの取り組みの一つは、給食を残さず食べようとすること」だと確認した後、小山さんは「サバ」の写真をスクリーンに映し出しました。
魚の骨と皮は苦手な児童も多い
小山さんが「魚料理食べたいなって人はいるかな」と問いかけると、多くの児童が手をあげました。続いて「この姿だったらどうかな」という問いと共に、スクリーンに現れたのは骨と皮がついたサバの味噌煮の写真。手をあげた児童は先ほどの問いかけよりも減ったようでした。児童の中から「骨がなくて、皮がパリっとしていたら食べられる」という声が聞こえてきました。
小山さんは「同じ食材でも、切り方や作り方で変化があるね。調理員さんたちは、みんなに食べたいな、おかわりしたいなと思ってもらえるように、いつも調理室で工夫をしているんだよ」と伝え、横尾さんにマイクを渡しました。
七夕の天の川が盛り付けられた食缶
横尾さんは学校給食が完成するまでの流れを説明した後、「3月のひな祭り献立や、7月の七夕献立を覚えていますか」と問いかけました。動画を通してイベント献立が、見た目も楽しく盛り付けられ、美味しく食べてもらえるように工夫して一つ一つ手作業で作られていることを児童らに知ってもらいました。また、食品ロスを減らすSDGsの取り組みとして、みそ汁の出汁を取るために使ったかつお節を活用した「エコふりかけ」を作る様子も動画で紹介しました。
給食調理で使われている器具を体験する場面では、今回はスパテラのほかに「炊飯釜」が登場。およそ100人分のお米を炊くことができる炊飯釜に、児童は「2人で持ってもすごく重い…!」「こんなに重いもので給食を作っている調理員さんは凄すぎる」など驚きの声をあげました。
炊飯釜は2人で持っても重い…!
調理責任者の小松さおりさんへの質問タイムでは、多くの質問が飛び交いました。「調理員さんが好きな献立は何ですか?」という質問に対し、小松さんは「何でも好きですが、今日の献立のカレーは夏野菜がいっぱい入って美味しいのでぜひ食べてくださいね」と話しました。この日は夏休み前の最後の給食の日で、残食率も学校全体でわずか1桁台だったそうです。
調理責任者の小松さんに質問
担任の堀合麻貴先生、友次恭子先生からのコメント
児童らにとってSDGsを学ぶ一番身近な題材は給食だと思いますが、食べ残しが多い日もあります。SDGsの知識を、自分の行動に変えてもらいたい想いがありました。今回も「魚の食べ残し」など児童の実態に合わせてSDGsを絡めた授業をしていただき、ありがとうございました。
当たり前に食べている給食を苦労して作ってくれている人がいることや、家庭では使わない大きな調理器具が給食室で使われているなど裏側を知ることができてこどもたちも楽しそうでした。