給食からSDGsをもっと身近に!葉隠勇進が小学校で食育授業を実施しました
葉隠勇進は、3月11日、流山市立江戸川台小学校で食育授業を行いました。総合的な学習の時間にSDGsについて学んでいる4年生を対象に、毎日食べる給食を通してSDGsをもっと身近に感じてほしいという想いから授業を企画。出汁を取ったかつお節を活用する「エコふりかけ」など、食品ロスを減らすための具体的な取り組みについて紹介しました。
食育授業の中で児童たちは、大きな調理器具に触れたり、大量調理の様子を動画で視聴したりと、普段見ることのできない給食室の裏側も体験。その日の給食はクラス全員完食することができました。
葉隠勇進は、昨年から継続して江戸川台小学校での食育授業を実施しています。講師は、企画開発部の小山旦人さんと横尾早紀さんが担当。調理員さんの仕事に密着した動画を通して、大きなシンクで野菜を3回洗う様子や、重い調理器具と回転釜を使って炒め物をする様子などを紹介しました。
給食調理用のしゃもじ「スパテラ」を児童に持ってもらうと、その大きさに驚きの声が上がり、「ボートを漕げそうだね」「1年生の頃だったらスパテラに身長負けていた」「これを使う調理員さんすごい」と話していました。
10日前に提供したひな祭り献立の「ひな飾り」を、一つ一つ丁寧に手作業で作り上げていく調理員さんたちの動画も視聴。みんなが目で見て楽しめて、たくさん食べてもらえるように、さまざまな工夫が込められています。
また、食品ロスを減らすSDGsの取り組みとして「エコふりかけ」を作る様子を紹介しました。エコふりかけは、みそ汁の出汁を取るのに使ったかつお節を、捨てずに調理してふりかけとして提供します。
給食は栄養士先生や調理員さんのさまざまな工夫や苦労があって届けられていることを知った児童たち。
講師の小山さんからは、「苦手なものや食べたことのない食材も、まずはひと口食べてみること」がSDGsの第一歩であることが伝えられました。「これから給食を残さず食べられる人?」と小山さんが問いかけると、児童全員から手が挙がりました。
調理責任者の小松さおりさんへの質問タイムでは、「給食を作るのにどれくらい時間がかかりますか?」「なんでお寿司は出ないの?」「予算はありますか?」など、さまざまな質問が飛び交いました。「調理員さんになりたいです。どうしたらなれますか?」といった嬉しい質問もあがり、児童たちの給食への関心の高さが伺えました。
担任の堀合麻貴先生、清次寿美子先生からのコメント
SDGsって言葉だけで考えると難しいですが、今回身近な「給食」というテーマに落とし込んで話していただき、「エコふりかけ」などの具体的な取り組みも紹介してもらったので、児童たちは「自分ができるSDGs」について考えるきっかけになったと思います。
スパテラや炊飯器など、実際の調理器具を持ってみるという体験ができたこともとても喜んでいました。これから給食を食べるたびに、今日の授業を思い出してくれると思います。そして今日の給食も、クラス全員完食していました!
田中明子校長先生からのコメント
講師の方が教えてくださることに対して、自然な形でびっくりしたり、感心したりと、素直な児童たちの反応が見られて良かったです。みんな給食が大好きなので、質問もたくさん出てきましたね。
葉隠勇進さんの給食は美味しいのはもちろんですが、目でも楽しめるように綺麗な飾り付けをしたり、季節の行事を楽しめる献立を作ったりと、児童たちのために一生懸命取り組んでくださっていて嬉しい限りです。
今学校では読書に力を入れているのですが、「おはなし給食」ということで、本の中に出てくるメニューを給食で出してくださって、児童たちは本にも食にも親しみを持てています。給食を通してさまざまな学びの機会をくださっていることに感謝しています。